合成洗剤は本当に有害なのか?
「石けんファシズム」もういいかげんにしたら?

オーエス出版
ISBN4-87190-886-0 C0036
2001年1月25日発行
定価:1300円+税

もくじ
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はじめに
第1章 洗剤論争についての背景(予備知識)
 1 「石けんファシズム」命名の理由
 2 洗剤論争の全体像
 3 洗剤論争の歴史的ポイント
 4 安全性・環境影響の論点整理

第2章 合成洗剤追放運動を批判する
 1 私が合成洗剤追放運動を否定する理由
 2 ある石けん関連シンポジウムに参加して
 3 ある討論番組の体験から

第3章 インターネットでこんなことが話題になって…
 1 洗剤関連掲示板の動向
 2 シャンプーをめぐって
 3 肌荒れと洗剤

第4章 合成洗剤有害論の珍説を斬る
 1 BODからくり説??
 2 「ppm」の恐怖?
 3 ○×思考の呪縛
 4 「合成シャンプーはハゲの原因説」を考える
 5 市川説を斬る(その1)
 6 市川説を斬る(その2)
 7 市川説を斬る(その3)
 8 こじつけ論法による石けん有害説

第5章 消費者情報の問題点を告発する
 1 POERとPOEPからみる洗剤情報の閉鎖性
 2 「三島市下水処理場」の実験結果について考える
 3 環境ホルモンと合成洗剤
 4 石けんの有害性がゼロとは?!
 5 「ウニを守る」を最優先すべきか?
 6 純石けん問題

第6章 合成洗剤追放運動の今後を考える
 1 消費者運動とは?
 2 コンシューマリズム第4の波
 3 石けん運動の果たした役割
 4 石けんと合成洗剤の環境リスク
 5 石けんと合成洗剤のLCA分析より
 6 新しい科学的消費者運動を目指して

資料 洗剤関連書籍情報を分析してみれば…
 1 洗剤関連書籍の分析から
 2 化粧品関連書籍の分析から
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私の研究のオリジナリティはどういう点か?
自問自答してみると、広く広く、その分薄く薄く、洗浄・洗剤関連の研究を行っている私としてはかなり窮してしまうのですが、その中でも「こんなことをやっている者は他にはいないでしょうね」と、その*オリジナリティ*だけは多少自慢できる研究が、上記目次の資料にあるような、消費者情報の分析。

合成洗剤の有害性、というよりは合成洗剤に比較しての石けんの優位性でしょうか、それを「強調している」(5点)、「やや強調している」(4点)、「どちらとも言えない」(3点)、「やや否定している」(2点)、「否定している」(1点)というような得点化を行いますと、今まで出回っていた洗剤関連書籍は3.5ポイント以上のもの7~8割方、その他は3点前後。化粧品関連書籍中の洗剤関連記述は、その殆どが4.5ポイント程度ということになっています。

私の持論は「消費者は安全面・環境面に関連するような事項に関して、全く異なる2側面からの情報を収集し、その上で判断を行って行くべき」ということでして、この洗剤・化粧品関連の情報の内容の分布を見てみますと、少々偏りがひどすぎます。

先に著した「合成洗剤と環境問題~地球環境時代の消費者運動の指針として~」(大学教育出版)は、2.5~3ポイント程度を目指した書籍でしたが、1~2ポイント程度の書籍、すなわち4.5ポイント前後の強烈に合成洗剤を否定する情報に対して、強酸に対する強アルカリのごとく作用する情報が不足していると考え、そしてまた、そのような洗剤関連書籍は私が書かなければ他には誰も書かないだろうと考えて出したのが今回の「合成洗剤は本当に有害なのか?」です。

そのベースはホームページの「言いたい放題」のコーナーに、昨年書き込んだもの。当初は、WEBページとして書き込んだのだから、それで良いかと考えていましたが、WEB上の情報では、そのごく一部のみを取り上げてこちらの意図するのとは全く異なる形で私の意見を受け取る人もいるようでしたので、私の主張したいことの全体像がわかりやすくなるように文章を追加すると共に、言いたい放題コーナーの内容も再整理・補筆して一冊の書籍にまとめさせていただきました。

今回は、引用文献等はできるだけ少なくして、読み物として読みやすくなるよう注意を払ったので私の一番主張したいポイントも理解しやすくなっているのではないかとも思っています。石けん・合成洗剤問題に関心のある方は、立ち読みででもどうぞご一読下さい。特に、「大矢の論には異議あり」と迫ってやろうと考えている人は、絶対、目を通しておいて下さいね。
(2001年3月5日)

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Last modifided 2001.08.03 Maintaied by OYA Masaru (大矢 勝)