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■ 酸に対する食塩の効果 | 2025. 2.21 |
これも12/24のあさイチで取り扱われた話題。クエン酸等の酸に食塩を加えると酸度が上がるという話。 分析化学を少し学んだことのある人なら奇妙に感じられるかもしれません。この酸度というのは活量という実効濃度のことを表しますが、酸や塩基は電解質を加えると活量が低下します。電解質が水素イオンH+や水酸化物イオンOH-の影響力を妨害するため、電解質を加えると活量が小さくなるんですね。 ところが、もっと多くの水溶性の高い電解質を加えると別の効果が表れます。大量の食塩などを加えると電解質が水を奪うことになるんです。水を奪われると実質的に働く水が減る。これは水の活量を低下させるとも言えますが。そして、水が少なくなれば、そこに溶けている酸や塩基の濃度が高まるということになります。そのため、酸や塩基に多量の食塩を加えると酸や塩基の働きが大きく高まるということになるんですね。 この部分をより詳しく知りたいという方は、クリスチャン分析化学Ⅰの「6 化学平衡の一般概念」の「活量係数の計算」の項目をご覧ください。 |