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■ コロイド界面技術シンポジウムでの講演報告2025. 2. 5

1月23-24日に同支社東京オフィスで開催された第42回コロイド界面技術シンポジウムにおいて講演を担当しましたので報告です。
私の担当は、洗浄レジェンド“洗浄メカニズム識別や洗浄影響因子間の相互作用を解析できる新たな洗浄速度論”というタイトルで、私が近年力を入れてきた確率密度関数法による洗浄力解析について説明させて頂きました。この方法で計算されるパラメーターを用いて、機械力、温度、洗剤濃度、pHなどの洗浄要因間の相互作用が相加効果・相乗効果・相殺効果のいずれになるかを判定できる点などに結構関心を抱いて頂いたようで良かったです。

さて、1日目は講演も担当したので会場に出向き、2日目はオンラインで拝聴しましたが気になった点のメモです。

・X線回折がメインの解析手法に
界面化学系研究ではX線小角散乱法(SAXS)や広角散乱法(WAXS)が必須の解析になっていますね。洗剤や化粧品等のメーカー等においても「科学」を前面に打ち出すならこのレベルの設備は必須になってきましたね。界面挙動のメカニズム等を説明する際、単に想像上のメカと裏付けのあるメカで分けられることになるかもしれませんね。

・皮膚洗浄研究のトレンド
泡の研究が進んでいますね。まだ物理化学的特性と事象を相関性の観点から結び付けるという段階のものが多い気がしますが、そのうち大変な発展を遂げていくかもです。

・ウルトラファインバブル
今回も興味深い講演がありました。その効果に可能性が見いだされたということで、それは良いのですが・・・一つの疑問をメモっておきます。目に見えないレベルの小さなスケールの気泡って、本当に気泡の状態を保っていますか?具体的には気液界面が存在しますか?一般にYoung-Laplace式で気泡の内圧が計算されますが、その式では界面の微小部分を切り取ると平面近似できるという前提ではないかと。また10nmなんてレベルになると原子の凸凹も無視できなくなるのではないかと。この点についてはまた考察していきましょう。