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■ 洗浄に関するシンポジウムメモ(1) | 2024.10.10 |
10月7-8日にタワーホール船堀にて開催された洗浄に関するシンポジウムに出席してきました。気になったこと等をメモしておきたいと思います。 1日目の午後は「特集 洗浄とニオイ」で3件の講演がありました。 1件目は高砂香料工業の三原尚氏による「洗浄における香りのチカラ」という講演で、臭いがどのように感じられるのかを臭覚受容体(olfactory receptor: OR)の働きを中心にお話しいただきました。犬やゾウが人間よりも2~3倍?の多くのORを有しているとのこと。一般的な感覚消臭技術はマスキングだが、調和型消臭技術という悪臭を方向に変える技術が興味深い。これはハーモナイジング+マスキングの技術。 特集の2件目はライオン株式会社の山岸弘氏による「住環境の汚染とニオイ」という講演。トイレでの尿ハネ実験では・・・、男性も座った方が掃除はずっと楽そう。浴室のカビは天井のが厄介。天井にできると浴室全体に広がる恐れ。燻煙でカビを退治する手法もあるとのことだが、カビの色の脱色はできないらしい。色が着く前段階でちょこちょことやるのが得策か? 特集の3件目は花王株式会社の石田浩彦氏による「尿臭の発生源に着目した介護施設内全体の臭気の低減について」という講演。ご自身のプライベートな経験が動機となって進められたプロジェクトとのこと。介護施設の尿臭は他とは異なって少々ひどい場合があるんですね。それはアンモニアだけでなくp-クレゾール等が大きく関与。これには尿中に含まれる細菌類が関与するとのこと。通常尿には最近はあまり含まれないのですが、寝たきりの人の場合は尿道等が水平になるために菌が増えているのかもしれないとのこと。原因を明確にして施設の尿臭を除去できたとのことです。 |