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■ 日本繊維製品消費科学会年次大会と繊維系三学会合併計画 | 2024. 7.18 |
以前書き込んでから3か月ほど経過してしまいましたが、近況報告です。 昨年6月から日本繊維製品消費科学会の会長を務めています。2017-2019年度にも会長を経験し、昨年3月に定年退職しましたが、諸事情のため会長に復帰しました。これに関連することで色々と忙しい状況が続いています。特にメールをチェックし忘れて慌てふためくといった場面がよくあるのですが、その80%以上は学会長関連ですね。 その日本繊維製品消費科学会の最重要催事が年次大会ですが、今年は6月22日・23日に信州大学繊維学部で開催されました。1日目の午前は総会が開かれましたが、その議長を務めるのが最初の役割。研究発表の座長、特別講演の座長、懇親会でのあいさつ等を行いまして、2日目は自分自身の発表が一件。多くの企業の方々からもご協力頂き無事に終わりました。来年は日本女子大で開催する予定で、一応その大会での総会までが会長の任期となります。 さて、なぜ定年後の私が会長を引き受けることになったかといいますと、繊維系三学会の合併問題があったためです。実は私が以前に会長を退いた後、2020年頃から繊維学会、日本繊維機械学会、そして日本繊維製品消費科学会という日本の繊維系三学会が合併を目指すということで取り組まれていました。多大な努力が払われたのですが、2022年9月に各学会で投票が行われた結果、成立のための賛成票が得られなかった学会があり、合併プランは挫折しました。日本繊維製品消費科学会では賛成票が得られたのですが、当時の会長・副会長はプランが流れてしまったことの責任を取るということで全員が執行部から退かれました。 その状況下で再び合併を目指すのか、或いは別の方向性を探るのかという重大な事項を決めなければならないということで会長経験者である私が再び会長を担当することとなりました。日本繊維製品消費科学会は会員の年齢構成が逆ピラミッド型で、年を重ねることに会員数が減少し、また学会を支えてくれるアパレル関係等の企業も体力が低下していきます。合併によって守備範囲を広げていくか、或いはこれまでとはかなり異なった方向を目指していくのかといった方針を探らねばならなくなったわけです。 結果的には2023年夏頃から繊維系3学会の会長・副会長で話し合いが行われ、2024年初めには、やはり三学会合併を目指してもう一度取り組もうということになりました。当然ながら3学会の間で、また学会内での関連会議等が頻繁に行われるようになりました。 定年退職後は企業の技術顧問や、気ままな実験研究を行って楽しく過ごしていきたいと思っていました。技術相談を含めて、私にとっては知的好奇心を刺激される大変楽しい「趣味」のようなものですが、それに夢中になると数日メールチェックを忘れてしまうなどの問題が起こります。すると、ドサッとメール整理や返信作業が溜まってしまいます。これがつらい。 今は家族の健康上の問題もあり、ほぼ自宅で作業を行う日々となっています。今は種々のカメラ(フルスペクトルカメラを含む)の調整を行い、これからは画像解析システムの開発を行っていこうと思っています。そして秋頃には学会の件も含めて落ち着いてくるかなと思っていますので、好きな実験研究に取り組んでいきたいと思っています。 |